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わたしって「仕事ができない人」?共通する特徴と改善方法

わたしって「仕事ができない人」?共通する特徴と改善方法

「いつも上司に叱られる」
「仕事が遅れがちになる」
「ミスばかり繰り返してしまう」
こんな状況が続くと、自分に自信が持てなくなり、上司や同僚との関係がギクシャクしたり、会社に行くのが辛くなってしまうことでしょう。しかし、仕事の進め方や、物事の捉え方・考え方を変えるだけで周りからの信頼を勝ち取ることができ、自信回復にもつながります。そこで「仕事ができない人」の特徴を紹介した上で、「仕事ができる人」になるための改善ポイントを解説します。

仕事ができない人の特徴

「仕事ができない」と言われる人には、どんな特徴があるのでしょうか。まずは代表的な特徴をチェックしてみましょう。

スケジュール管理ができない
「仕事の優先順位がつけられない」「仕事の難易度や業務量を考えずに、仕事を受けてしまう」など・・・このようなタイプの人は、自分がいつまでに、何をすべきかタスクや時間を把握できないために、納期に遅れてしまいます。これを続けていると、周囲などから「仕事ができない人」だと思われる可能性があるので、注意が必要です。

ミスが多い
誰にでもミスはつきものです。しかし、同じことを何度も間違ったり、仕事をするたびに、必ずミスを犯してしまったりするのは、「仕事ができない」人の特徴です。ミスしたことを何度注意されても直せない場合は、やり方を正しく認識していないことが多いので、ミスをする要因を突き止めることが大切です。

報・連・相ができない
「報連相(報告・連絡・相談)」はビジネスの基本であるため、これらが迅速に行えないと、「仕事ができない人」だと見なされることが多いです。ミスや間違い、クレームなどを放置しておくと、その後大きなトラブルに発展する可能性があるため、迅速な対応が求められます。こうした良くない情報はつい後回しにしがちですが、初期対応の「報連相」をスピーディに対応できれば、信頼される人材へと評価も変わっていくでしょう。

知ったかぶりをする
知ったかぶりをしている人は、依頼された業務を正確に理解していないことが多いため、「業務が納期に間に合わない」「仕上げられたタスクに誤りが多い」ということが起こりがちです。「知ったかぶり」をしてしまう理由はいろいろあると思いますが、誠実に人や仕事に向き合っていないため、「できない人」と評価される以前に、人としての信頼を失ってしまう可能性があります。

スキル不足
業務を任せても、知識やスキルが足りないばかりに、要望に応えられないということが起きてしまいます。その業務やタスクがクリアできるほどの業務知識やスキルを自分自身が身に付けているかどうかを、把握しておく必要があります。どのくらいのレベルが足りないかにもよりますが、基本的なスキルが欠けていると、「仕事ができない人」と思われる可能性が高いでしょう。

レスが遅い
基本的に相手が返事を求めている状況では、レスポンスが速い人ほど信頼される傾向があるため、そこを把握しているかどうかは肝になるでしょう。「レスが遅い」と言われる人は、そういった勘所を理解していないばかりに、「仕事ができない人」と認識されているかもしれません。

仕事のスピードが遅い
仕事のスピードが遅い人は、一つ一つの仕事に必要以上に時間をかけたり、自分の作業時間がどのくらいかかるのか理解していなかったりします。「こだわりが強い」「計画性がない」といった傾向があるかもしれません。このぐらいの作業量なら、いつまでにできるか。自分の作業スピードと納期を自覚して、仕事をしていくのがいいでしょう。

言い訳が多い
ミスをするたびに言い訳をしてしまう人は、仕事に対しての責任感が感じられませんし、依頼者からすると気持ちのよいものではありません。こうした発言が続くようだと、仕事に対してネガティブな人だと見られ、アドバイスをもらえなくなったり、重要な仕事も任せてもらえなくなり、周りから「仕事ができない人」だと思われてしまうことでしょう。

指示待ち
「言われたことは完璧にできるが、それしかやらない」。そんなスタンスでできる仕事も、もちろんあります。しかし、それ以外の仕事の場合は、こうした姿勢でいると、意欲がない人だと受け取られてしまい、周りからはあまり期待されなくなってしまいます。自分の頭を使わないことが多い指示待ちの仕事は、AIに置き換わる可能が高いため、「仕事ができない」と周りから思われると同時に、できる仕事自体がなくなる可能性もあるでしょう。

プライドが高い
プライドを持って、仕事をすることは大事なことですが、必要以上に持ちすぎると、人からのアドバイスも素直に聞けなくなり、周りからは扱いにくい存在になってしまうでしょう。過剰なプライドは捨てるなど考え方を変えるだけで、「仕事ができない人」から「頼れる人」へと大きく変貌できます。

「仕事ができない」と感じたときの改善方法

わたしって「仕事ができない人」?共通する特徴と改善方法_2

「仕事ができない人の特徴」に挙げた問題も、次に紹介する改善策を取り入れていけば解消できます。一つ一つ解説していきましょう。

分からないことは理解するまで確認する
抜け漏れや見落としなく業務をおこなっていくためには、担当する本人が、その業務を正しく理解していなければなりません。そのベースとして、分からないことがあれば、自分で理解するまで確認することです。この行動を繰り返しおこなっていれば、理解したことがつながり、物事の成り立ちや構造など、世の中の基本的な仕組みが分かるようになってきます。そうなれば話の理解が速くなり、「できる人」へと変わっていけます。

上司や同僚への報連相を徹底する
上司や同僚からの信頼を勝ち取るには、ビジネスの基本を着実にできるようになることが一番の近道です。その一つが「報連相(報告・連絡・相談)」の徹底です。特に、若い頃は、こうした基本的なことをおろそかにして、上位レイヤーより広範囲に関われる仕事を求めがちです。基本的なスキルがあることを周りに認めてもらえるようにするためにも、まずは報連相の業務を徹底して行いましょう。

タスクの優先度をつける
「仕事のスピードが遅い」「レスが遅い」というタイプは、タスクの優先度をつけられない人たちです。まずは、今やるべきタスクを全て書き出して、リストにしてみましょう。次に、すべてのタスクを「緊急度/重要度」に分けて、何から手をつけるべきかスケジュールをつくります。自分一人で整理する自信がない方は、先輩などにチェックしてもらうのもいいでしょう。そのスケジュールをもとに実行し、終われば、リストから削除していけば、達成感も得られます。

身の回りを整理する
机の上が書類などで散らかっていると、必要な書類探しに時間を追われてしまい、集中して作業ができないばかりか、納期に間に合わないなど仕事にも悪影響を及ぼします。だからこそ、机上はもちろん、机の引き出し、本棚、キャビネットなどの身の回りはきっちりと整理するようにしましょう。

周りを観察する
周りをしっかり観察して、ちょっとした変化に敏感になれるようになれば、柔軟に対応できるスキルが身に付き、メールなどの迅速なレスポンスができるようになってくるでしょう。また、先読みもできるようになり、仕事全般においてもスピードが速くなってくるはずです。

業務に必要な知識やスキルを付ける
「スキル不足」を感じている人は、自分では気づいていないところで、業務知識やスキルが足りていないかもしれません。上司や同僚にアドバイスをもらいながら、身に付けるようにしましょう。また、最近は事業変化のスピードが速いので、業務内容も定期的にアップデートする必要があります。外部の研修や上司などのフィードバックを参考に、最新知識を習得していきましょう。

目標を立てる
「指示待ち」や「言い訳が多い」人は、現状に満足しているタイプが多いかもしれません。企業が求められる「仕事のできる人」になるためには、さらなる成長を目指し目標をつくり、業務に取り組みましょう。まずは1年後の目標をつくりましょう。そして半年後、3ヶ月後、1ヶ月後・・・とスモールステップの目標も合わせて立ててみると、より実現しやすくなります。

まとめ

『ミスが多い』『スキル不足』『指示待ち』など・・・「仕事ができない」と言われる特徴や傾向があっても、最後に挙げた7つの改善法のいずれか、あるいは複数取り入れるだけで、周囲からは高い評価を得られるようになります。

なお派遣であれば、経験のある仕事はもちろん未経験からチャレンジできる仕事も豊富にあります。自分に適した仕事で高い評価を得て、キャリアアップを目指しましょう。
 



<ライタープロフィール>
西谷 忠和

新卒・中途採用、進学などのメディアにて広告制作ディレクターを経験後、2007年に独立。現在は、フリーのライターとして採用サイト、求人メディアの広告、採用のオウンドメディア、人材サービス企業のインナーコミュニケーションなどのコンテンツ制作に携わっています。またライフワークとして、20~50代のビジネスパーソンやフリーランスのキャリア支援を行うキャリアコンサルタントとしても活動中。