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スルースキルとは?スルースキルと磨く方法を紹介

スルースキルとは?スルースキルと磨く方法を紹介

「SNSで書かれているのはもしかして私のこと?」「言い方がきつい同僚がいて、毎日出勤するのが辛い…」など、他人の言動を気に病んでしまうという方はいませんか?

純粋に仕事がしたいのに、他人の言動で感情を揺さぶられて疲れるというのは、大なり小なり誰もが経験することです。しかし、スルースキルを持っていれば、他人に振り回されず安定した毎日を過ごせるようになります。

今悩みを抱えていて、スルースキルを身につけたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、そんなスルースキルを磨く方法や、スルースキルが高い人の特徴を紹介します。気に病みがちで悩んでいる方は参考にして、心を楽にしていきましょう。

スルースキルとは?

スルースキルとは?スルースキルと磨く方法を紹介_1

スルースキルとは、自分が嫌だと感じるような言動をスルーするスキルのことです。真正面から受け止めて傷ついたり、苛立ったりすることなく過ごせるため、感情も振り回されず、スルーすることでぶつかることもありません。そのため、人間関係がこじれることも少なくなるでしょう。

プライベートでもスルースキルがあると便利ですが、ビジネスシーンでもスルースキルがあると非常に便利です。仕事では一定以上の安定感あるパフォーマンスが重要になってくるため、スルースキルがあれば余計なことを考え込まず、パフォーマンスを上げることに集中できます。

また、人間関係のトラブルも避けやすくなるため、職場でのストレスも溜まりづらくなるなるでしょう。
 

スルースキルを磨くメリット

スルースキルを身につけたいと考えている人のために、スルースキルを磨くメリットを3つ紹介します。

人間関係で悩まない

職場の人間関係に悩んで転職を考える人もいますが、その理由が1つ減らせるだけでも、スルースキルを磨くメリットがあるといえるでしょう。

仕事上の人間関係が悪化するのは、意見が対立する・相性が合わない・嫌味を言われるなどが発端として挙げられます。こうしたことがあってもスルースキルがあれば、仲違いや業務に支障をきたすような状況までに発展せず、やり過ごすことができます。

すべてスルースキルで回避ができれば、職場の人間関係で悩まずに済みます。

他人の言葉で悩まない

職場のなかには「そんな言い方をしなくても」と思うような嫌な言い方をしてくる人、嫌味を言ってくる人などがいるかもしれません。

その他、プライベートな交際・結婚・子供などについての会話が面倒と思ってしまう、業務とは直接関係ない愚痴を聞かされて仕事の効率が下がってしまうなど、他人の言葉で悩む可能性もあります。

スルースキルがないとこうした他人の言葉で悩み、ダメージを受けることも多くなります。しかし、スルースキルがあれば「そういう風に言う人もいるんだな」と感じるだけで毎回言われた言葉で悩むこともありません。これだけでも、スルースキルを身につける大きなメリットを感じる方も多いのではないでしょうか。

感情に振り回されない

「他人の言葉で悩む」にも通じますが、スルースキルがあれば相手から言われたことで感情が揺れ動くことがないため、自分の感情に振り回されずに仕事ができます。

感情が安定していると、仕事のパフォーマンスも安定するため、スルースキルがない人に比べて「安定的なパフォーマンスを上げられる人」と社内で認識してもらいやすくなる点もメリットです。

スルースキルが高い人の特徴

スルースキルがあるとさまざまなメリットを享受できることがわかったところで、自分にスルースキルがあるのかどうか判断したくなった人もいるのではないでしょうか。そこで、スルースキルが高い人の特徴を紹介します。

ポジティブな性格

何事もポジティブに捉えるため、「この言葉には裏がある」「嫌味で言っている」などと思わず、言われた言葉のポジティブな面を受け取ります。

そのため、「もしかしたらAさんが私のことを嫌っているかもしれない」「◯◯部署ではできないと言われているということだろうか」などと言葉の裏を読んで悩むこともありません。

判断軸が論理的

職場での人間関係はあくまで仕事上の関係です。そのため、自分の感情を優先して「嫌味な言い方が気になるから意見を言ってみよう」という判断ではなく、「仕事上スルーすれば問題なく業務が進む」と論理的な判断をする傾向にあります。

職場にもさまざまな人がいるため、一つひとつを気にして対応したとしても、すぐに改善するとは限りません。論理的に考えて仕事がうまく進むなら一旦感情は置いておくという判断ができる人はスルースキルが高い傾向にあるでしょう。

人に応じて適切な距離感を保てる

距離感が近くなると愚痴や噂話が増え、少し遠い距離感の人には嫌味を言うというように、距離感によって対応が変わる人もいます。そうした性質を読み取り、誰とでも問題が起こらない程度の適切な距離感を保てる人はスルースキルが高い人物といえるでしょう。

スルースキルを磨く方法

スルースキルとは?スルースキルと磨く方法を紹介_4

現状スルースキルを持ち合わせていない人は、どのようにスルースキルを磨けばいいのでしょうか。3つの方法を紹介します。

言われていないことは勘ぐらない

仕事で必要なことは、教育する立場の先輩や上司が明確なメッセージで伝えてくれるはずです。そう考えて、「もしかして頑張りが足りないという意味かな」などと捉えず、言われたことを素直に受け取って改善すべき部分を改善すると割り切るとスルースキルが磨けるでしょう。

仕事を円滑に進めることを第一優先に考える

相性が合わない人がいた場合、「感情論としては◯◯さんの対応には腹が立つけれど、私が文句を言ったところで変わらない」とわかっていることもあるはずです。しかし、自分の感情をスッキリさせようとして「そういった対応は辞めてほしい」と伝えたとしても相手が該当する対応をやめる可能性は低いです。

第一優先に仕事を円滑に進めると決めれば、感情は一旦置いておいて仕事上問題なく進んでいるのであれば、対応に腹が立ってもその対応自体を無視するという判断ができます。感情が揺れ動いたときこそ、冷静に業務を優先して判断する癖をつければ、スルースキルを磨けるでしょう。

また、嫌味で言われたことも、「ありがとうございます!」と嫌味に気がつかないふりをするのもひとつの手です。

物理的に距離を置く

近づきすぎて起きたトラブルは、距離を置けば大きな問題と思わなくなることもあります。そのため、愚痴を持ちかけられたら「そうなんですね。あ、あのお客様に急ぎでメールを返さなくちゃいけないので席に戻ります」と聞かないようにする、嫌味を言われたら「そうなんですね。そこまで気にかけてくださってありがとうございます!」と言ってそのまま立ち去るなどがおすすめです。

嫌味に気がついていないふりをしてお礼を言って離れる、愚痴は聞かなくていいように仕事を理由に離れるなども有効です。また、単純に忙しそうにして話しかける隙を与えない、プライベートな会話に乗らないなど、距離の置き方はさまざまあります。

距離を置けばスルーできるような関係性になってくるため、非常に楽になります。職場で仕事以外でも仲良くしたい人がいれば、その人がいないプライベートな空間で会うようにするなど工夫をし、事情を話しておけば会社であまり会話をしない人と認識されるようになるでしょう。

自分のタイプや相手のタイプによってどの方法が合うかは、やってみないとわかりません。いろいろ試して一番効果があったものを利用し、自分が働きやすい環境を自ら作り出しましょう。

まとめ

仕事をする上で非常にメリットの多いスルースキルの身につけ方、スルースキルが高い人の特徴、そしてスルースキルのメリットを紹介しました。これからスルースキルを身につけて、安定したパフォーマンスを発揮していきたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

最初は考え方をガラリと変えるようなものなので、抵抗感もあるかもしれません。しかし、やり続けてみると、スルースキルを身につけるメリットを実感できるはずです。

自分自身の精神と仕事のパフォーマンスを安定させるためにも、ぜひ実践してみてください。
 


《ライタープロフィール》
高下真美 / ライター


新卒で人材派遣、人材紹介企業に入社し、人事・総務・営業・コーディネーターに従事。その後株式会社リクルートジョブズ(現・株式会社リクルート)に転職し、営業として8年勤務後、HR系ライターとしてフリーランスへ転身。現在は派遣・人材紹介・人事系メディアでの執筆、企業の採用ホームページの取材・執筆の他、企業の人事・営業コンサルタントとして活動中。