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「テレワーク」と「出社勤務」お互いのことをどう思っている?本音調査で見えてきた、働き方の不安とコミュニケーション術

「テレワーク」と「出社勤務」お互いのことをどう思っている?本音調査で見えてきた、働き方の不安とコミュニケーション術

新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策 をきっかけに、テレワークという働き方が浸透してきましたが、それでも、出社しなければ仕事が成立しない人もいます。同じ会社内でも職種によって、テレワークしている人、出社勤務している人とハイブリッドな勤務体制をしいている企業もあります。そこで今回は、テレワーク、出社勤務、異なる働き方をしている人たちに、お互いのことをどのように思っているのか?また、不安に思っていることやコミュニケーションの取り方について調査しました。

出社勤務の半数以上の人が、テレワークしている人たちに対して「通勤しなくていいので羨ましい」と思っている!

「テレワーク」と「出社勤務」お互いのことをどう思っている?本音調査で見えてきた、働き方の不安とコミュニケーション術_1

出社勤務している人が、テレワークしている人に対して思っていることの1位は、「通勤しなくていいので羨ましい」(53.5%)でした。

マイナスイメージでは、「仕事をさぼっていそう」(26.0%)、「コミュニケーションが取れなくて仕事しにくい」(14.0%)、「テレワークしている人の業務負担が増え不公平に感じる」(11.5%)があげられます。

プラスイメージでは、「業務に集中できて生産性が上がりそう」(10.5%)がありますが、自由回答では、「公私の切り替えが大変そう。業務環境が整っていなければ大変。集中できない」(女性/51歳)と回答している出社勤務の人もいました。

また、「特に思うことはない」(31.0%)に多くの回答が寄せられていることから、「テレワーク」という働き方が受け入れられてきていることもうかがえます。
出勤している人に対して思うことはありますか?
一方、テレワークしている人が、出社勤務している人に対して思っていることの1位は、「通勤が大変そう」(64.0%)と、お互い「通勤」に負担を感じているようです。

テレワークしている人の4割以上が「仕事をさぼっていると思われていないか」不安に思っている

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出社勤務している人、テレワークしている人、お互いがどう思っているのかがわかりましたが、次に、実際にそれぞれが不安に思っていることについても聞いてみました。

まず、テレワークしている人が不安に思っていることの1位は、「仕事をさぼっているように思われていないか不安」(43.0%)でした。2位に「会社や上司から公平・公正に評価してもらえるか不安」(31.0%)が続き、仕事量や業務内容より、周りの人の目や評価を気にしている傾向にあるようです。

また、「出社勤務している同僚の業務負担が増えていないか」(20.0%)、「出社勤務する同僚が不公平感を持っていないか」(18.0%)、「仕事がやりにくいと思われていないか」(12.0%)といった同僚に対する気遣いも見られます。

出社勤務している人の半数以上が不安を抱えている!仕事よりも感染リスクの不安

「テレワーク」と「出社勤務」お互いのことをどう思っている?本音調査で見えてきた、働き方の不安とコミュニケーション術_3

次に出社勤務している人に、テレワークしていない現在の働き方で不安に思っていることについて聞いてみました。

上位には、「満員電車での通勤など人ごみに出ることによる感染リスク」(32.5%)、「打合せや席の間隔など、職場内での感染リスク」(28.5%)、「社内のドアノブ、トイレなど、除菌されているか」(25.0%)などが上位にランクインしていました。

「出勤している人たちの業務負担が増えそう」(13.0%)、「テレワークの人とのコミュニケーションがうまく取れないのではないか」(7.5%)といった仕事上の不安よりも、新型コロナウイルスへの感染リスクを不安に思っている人が多いようです。

また、テレワークしている人の不安で上位にランクインしていた「会社や上司から公平・公正に評価してもらえるか」に関しては、出社勤務の人はあまり不安を感じていないことがわかりました。テレワークしている人の不安を払拭するには、テレワーク、出社勤務それぞれに対して正当な評価をする企業側の仕組みづくりが求められますが、まずはお互いの気持ちを理解しあうところからはじめてみてはいかがでしょうか。

お互いの本音を理解して深めたい「テレワーク」と「出社勤務」コミュニケーション術

「テレワーク」と「出社勤務」お互いのことをどう思っている?本音調査で見えてきた、働き方の不安とコミュニケーション術_4

テレワークしている人、出社勤務している人、異なる働き方をしている相手をどのように思っているのか、また、それぞれが抱えている不安について紹介しました。最後に、コミュニケーションを取る上で気をつけていることについて聞いてみました。

自由回答
■Web会議で気をつけていること
・顔が映るようにして会議に参加している(男性/55歳)
・なるべく意見するようにしている(男性/48歳)
・いつも笑顔で元気な姿を見せるようにしている(男性/52歳)
・部屋着で  Web会議に出ないようにしている(女性/29歳)

■Web上の会話で気を付けていること
・挨拶は必ずするようにしている(女性/45歳)
・プライベートの話や日常生活には触れないようにしている(男性/40歳)
・対面での会話の熱量とは変わってくるので、ニュアンスなどには気を付けている(男性/30歳)
・ひとこと感謝などを付け加えるようにしている(女性/30歳)

■身だしなみで気をつけていること
・メイクをしっかりする(女性/30歳)
・出勤時の服装と自宅勤務の時の服装を同じにする(女性/32歳)
・オフィスカジュアル程度の服装で仕事に臨んでいる(男性/31歳)
・在宅勤務でもきちんと身だしなみを整えている(男性/40歳)

■普段のコミュニケーションで気をつけていること
・電話は比較的早く取れるよう心がけている(女性/28歳)
・SNSを使った社内連絡もあるので、スマホはいつもそばに置いている(女性/50歳)
・メールのレスポンスが遅くならないようにしている(女性/39歳)
・些細なことでもチャットをするようにしている(男性/48歳)
・オンライン会議のアプリを使い、チームや部単位のグループを作り、情報の共有を毎日おこなっている(男性/55歳)
・文面だけでは伝わりにくいことは、電話やWeb会議で補足している(女性/36歳)
・出社時の勤務以上に報連相を心がけている(男性/31歳)
・出勤している人に時間を合わせるようにしている(女性/54歳)

■ほか、出社勤務している人同士のコミュニケーション 
・通常勤務なので、マスクは必須。アルコール除菌も完璧にして人と接するようにしている(女性/44歳)
・会話をする時、あまり近付かないようにしている(女性/39歳)
・マスクして距離を取るようにしている(男性/42歳)
・マスクと消毒に気を付けている(女性/54歳)

まとめ

テレワークしている人は「仕事をさぼっている」「評価されないのでは」といった不安が多いことがわかりました。一方、出社勤務の人は、「特に不安がない」と回答している人が多く、不安があっても仕事上のことよりも感染リスクに対する不安を持っている傾向があるようです。

テレワークしている人と出社勤務している人のコミュニケーションの取り方では、「こまめに連絡することを心がけている」人が多いことがわかりました。連絡方法はメール、チャット、オンライン会議、電話などを使用し、「すぐに連絡する」といったスピード感を持って対処している人が多いようです。
また、テレワークしている人には、「身だしなみ」に気をつけている人が多くいました。勤務場所が異なっていても、出社勤務している人との温度差をなくし、仕事に取り組もうとしている姿勢がうかがえます。

テレワークしている人と出社勤務している人、お互いの状況や気持ちを理解して、円滑に仕事を進められるようコミュニケーションを取りましょう 。

スタッフサービスでも、「テレワーク派遣」サービスを本格展開しており、2025年までに47都道府県において2万人規模でテレワーク派遣の展開を目指しています。

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【調査概要】 
調査タイトル:生活に関するアンケート
調査方法  :インターネットリサーチ
調査期間  :2020年9月15日
調査対象  :正社員/派遣スタッフで事務職の方