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自分の魅力を最大限に演出!仕事でも役立つセルフプロデュース術

自分の魅力を最大限に演出!仕事でも役立つセルフプロデュース術

理想の自分になりたい。そんな願いを誰もが持っていることでしょう。セルフプロデュースとは、自分の魅力や個性を最大限に発揮して「なりたい自分」になることです。セルフプロデュースをおこなうと、仕事でも高く評価されることが増え、キャリア形成にも役立ちます。そこで今回は、セルフプロデュースのメリット、具体的な方法、大切なポイントを解説します。

セルフプロデュースとは

セルフプロデュースと聞くと、どんなイメージが思い浮かびますか? 「タレントやモデルに必要なスキル」「憧れるけど一般人には難しそう」「何をすればいいのかイマイチわからない」、そんな印象を持っている人が大半なのではないでしょうか。でも実は、ビジネスパーソンにとっても大切なスキルのひとつなのです。

セルフプロデュースとは、「なりたい自分」をイメージすること

セルフプロデュースとは、セルフブランディング、自己プロデュースとも呼ばれ、「なりたい自分」をイメージして、理想の自分をめざすことをいいます。たとえば、こんな人に憧れませんか?

・仕事ができる人
・誰からも好かれる人

自分にはちょっと無理かも…と思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。人には必ず長所や強みがあります。魅力や個性もあります。それらを伸ばして、足りないところを補うことによって「理想の自分」に近づいていくのです。

「仕事ができる人」「誰からも好かれる人」、これらに共通する要素は何でしょうか? たとえば「明るい」ということかもしれません。「面倒見がいい」とか「責任感がある」ということもあるかもしれません。あなたにも、これらの要素はあるのではないでしょうか?

もしそう思えるなら、自分をプロデュースして、その魅力をもっと多くの人にわかってもらえる具体的な行動を考えてみませんか。それらを実行していくことで「理想の自分」に近づくことができるのです。

セルフプロデュース力を身に付けるには?

自分を分析して、自分の魅力を把握すること。その魅力をわかってもらう行動を考えること。これが、セルフプロデュース力を身に付ける第一歩です。

下記の表のように、自己分析をして「自分の魅力」を把握し、その魅力をまわりにわかってもらうために起こす「行動」を考えていくと、何をすればいいのかが具体的に見えてきます。

自分の魅力をわかってもらうために起こす行動の例
いきなりすべてを実行する必要はありません。これらの行動を意識して、ひとつずつでも実行していけば、あなたのイメージは確実に変わっていきます。そして、その積み重ねによって「仕事ができる人」「誰からも好かれる人」と思われるようになります。

セルフプロデュースのメリット

セルフプロデュースには、いくつものメリットがあります。セルフプロデュースをすると、どんな効果があるのか、代表的な4つのメリットを見てみましょう。

1.自分に自信が持てる

他人と比べて「私なんか」と卑下したりしていませんか?セルフプロデュースをすると、自分の魅力や個性=他人とは違う「自分らしさ」に気づくことができ、自分で自分を評価できるようになります。自分に自信が持てると、いろいろなことに積極的にチャレンジできるようになり、仕事でもプライベートでもチャンスがどんどん広がっていきます。

2.自分を客観視することができる

自己分析をすると、自分の強みや弱み、得意なことや苦手なことが把握でき、自分を客観視できるようになります。強みや得意を伸ばし、弱みや苦手を改善することで、仕事でも高い評価を得ることができます。また、周囲から自分がどう見られているかも理解できるようになり、どんな場面でも適切な発言や行動ができるようになります。

3.努力すべきことがわかる

「自分を変えたい」「もっと成長したい」と思っても、何をすればいいのかわからない。そんな人も多いでしょう。セルフプロデュースをすると、「理想の自分には何が足りないのか」を理解でき、それを補う努力を始めることができます。具体的な目標を持つことによって、何をすればいいのかがわかるようになり、飛躍的に成長できます。

4.正当に評価してもらえるようになる

自分の魅力や個性を積極的に表に出せるようになると、職場やまわりから正当に評価されるようになります。「あなたに仕事を頼みたい」という機会が増えるかもしれません。また、誰がしても同じ仕事ではなく、自分にしかできない仕事ができるようになると、高い評価や収入を得ることが期待できます。

セルフプロデュースの方法は?5つのステップを紹介

では、セルフプロデュースとは、具体的にはどのようにしたらいいのでしょうか。セルフプロデュースを成功に導く5つ  のステップを紹介します。

ステップ1 理想の自分を考えてみる

まずは「理想の自分」を具体的に考えてみましょう。自分はどんな人になりたいのか、まわりの人からどのように思われたいのか、「なりたい自分」を書き出してみましょう。それがセルフブランディングとも呼ばれる、自分の魅力を最大限に引き出す方法の出発点です。

理想の自分がわからない場合は、あなたが、「カッコイイ」「ステキ」「あんな風になりたい」と憧れている人を思い浮かべてみましょう。そして、以下のような目標を設定します。

・仕事ができる人になりたい
・誰からも好かれる人になりたい

ステップ2 なりたい人が持っている要素を分析する

次に、なりたい人物が持っている要素を詳しく分析します。たとえば「仕事ができる人」とは、どんな行動をしているのでしょうか。「隙間時間を有効に使っている」「早く的確な判断をくだす」「計画的に行動する」など、できるだけ具体的に書き出してみましょう。

なりたい人が持っている要素分析表
こうして抽出した要素が「理想の自分」になるための具体的な行動目標となります。すでにできているものもあれば、全然できていないこともあるかもしれません。できていないことは、理想の自分になるための足りない部分です。ただし人には得意・不得意があります。

背伸びしないで「頑張れば自分にもできそうだ」ということをピックアップして実行することが、セルフプロデュースを成功させる重要なポイントです。足りない部分だけでなく、すでにできていることも、より伸ばせるように努力して、自分らしさに磨きをかけましょう。

ステップ3 必要なものがあれば準備したり、参加したりする

なりたい自分になるために、必要なものがあれば準備しましょう。たとえば「仕事ができる人」  をめざすなら、勉強会などに参加するのもいいでしょう。

【必要な準備の例】
・仕事のためのツールを購入する
・勉強会などに参加する
・服やメイク道具などを揃える
・習い事を始める
    
理想の人物になるためには、考えているだけでは何もはじまりません。とにかく行動することが第一です。必要なものを購入したり、勉強会に参加したりすると、セルフプロデュースのモチベーションが上がります。環境づくりを進めることで、退路を断つ効果もあります。

セルフプロデュースの難しさは、ついつい自分をあまやかしてしまうことです。何かを始めても、いつも三日坊主で終わってしまう。そういう人は、仕事のためのツールを購入したり、勉強会に参加して一緒に学ぶ仲間を作るなど、環境づくりに力を入れましょう。

セルフプロデュースでは、自分を客観的に見つめて演出する「プロデューサーの視点」を持つことが重要です。自分が積極的に行動できるように、さまざまな工夫をしましょう。

ステップ4 期限をしっかり決める

やるべき行動を決めたら期限を決めましょう。「いつから始めるのか」「いつまでやるのか」など、スケジュールをしっかり立てておかないと、ずるずる先延ばしにして、結局なりたい自分になれなくなってしまいます。半年後・1年後など、目標達成の最終的な期日を決めて、そこから逆算して「今月すべきこと」など、定期的な指標も設定しましょう。

【スケジュール例】
なりたい自分 :仕事ができる人  
目標達成の期限:6ヶ月後
行動開始の期日:来週月曜日

スケジュール例
セルフプロデュースを成功させて「理想の自分」になるためには、以下の3つのポイントが重要です。スケジュール作成の参考にしてください。

【スケジュール作成のポイント】
・毎月の目標を設定し、それができたら次のステップに進むなど、少しずつ着実に実行する
・最終目標だけでなく、達成ラインとなる指標を複数決めておく
・毎月の目標を達成したら自分にご褒美をあげるなど、モチベーションを上げる工夫をする

ステップ5 目標達成後も定期的に自分をチェック

目標を達成しても「なりたい自分になれているか」を定期的にチェックすることが大切です。意識しなければならないことはできているか、できていない項目はあるかなど、以下のような表を作ってチェックすると、理想の自分に成長していることを実感できます。
なりたい自分=「仕事ができる人」表

項目ごとに「○」「△」「×」などの印をつけて自己採点をすると、自分の成長が「見える化」します。「○」が増えていくことによって、理想の自分に近づいている実感がわき、セルフプロデュースのモチベーションも高まります。

夢や目標は「書く」ことによって実現の可能性が高まるといわれています。なぜなら、書くためには、自分の夢や目標を言葉にする必要があります。考えていないことは言葉にできません。つまり「書く」という行為を通じて、漠然としていた目標が明確になるのです。

そして、具体的な達成計画を立てることによって、より実現性が高まります。計画表を作れば、目標があいまいだったり、現実性に乏しい場合は、それを見直すこともできます。
つまり「書く」という行為自体が、目標達成の第一歩になるのです。

日々の仕事に追われていると、つい目標を忘れてしまうものです。しかしスケジュール表やチェック表を作り、それをチェックすることを習慣にすると、目標を実現するための無意識の意志のようなものが働き、習慣的に行動に反映されるようになります。

セルフプロデュースを成功させる最も重要なポイントは、この「習慣化」にあります。ひとつの目標を達成しても安心せず、自分の行動を定期的にチェックするようにしましょう。

セルフプロデュースを進める上で大切なポイント

セルフプロデュースは、自分の魅力を最大限に演出して、キャリア形成にも役立つ、自分を成長させるための非常に効果の高い方法です。最後にセルフプロデュースを進める上で大切な3つのポイントを紹介します。

1.「自分はどのように見えているのか」を第三者に聞いてみる

自己分析だけでなく「他己分析」も、自分をよく知るための有効な方法です。信頼できる人や率直に意見を言ってくれる第三者に「自分はどう見えているのか」を聞いてみましょう。自分にとっては当たり前のことでも、まわりからは強みや長所と思われていることが多いものです。他人の意見を聞くことで、意外な自分の魅力を発見できるかもしれません。

2.自分の個性を認めて自分らしさを大切にする

自分を客観的に評価することは必要ですが、むやみに人と比べて自分の個性を否定しないことが大切です。セルフプロデュースの目的は、自分の魅力をより輝かせること。自分には他人とは違う「別の魅力」があることを信じて、セルフプロデュースを進めましょう。

3.前向きな気持ちを忘れない

自己分析をすることによって、強みや長所だけではなく、弱みや短所も明確になるので、「自分には良いところがない」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。しかし、弱みも自分の個性と前向きにとらえる、短所を長所に変えるなど、ポジティブに考えることが大切です。常に前向きな気持ちを忘れず、なりたい自分、理想の自分をめざしましょう!

セルフプロデュースは、理想の自分を手に入れるための方法

セルフプロデュースは、特別な人たちだけが必要とするスキルではありません。誰もがすぐに実行できる、理想の自分を手に入れるための方法です。理想の自分になるためには、スキルアップやキャリアアップが必要になる場合もあるでしょう。

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<ライタープロフィール>
ライター:鈴木にこ
求人メディアの編集者を経て、フリーランスとして活動中。派遣・新卒・転職メディアの編集協力やライティング、ビジネス書・自己啓発本のブックライティングなどをおこなう。