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読書で世界の教養を身に着けると世界が変わる!自己啓発になるおすすめ本2冊

読書で世界の教養を身に着けると世界が変わる!自己啓発になるおすすめ本2冊

忙しい毎日に振り回されて、本を読む時間もない? それはとてももったいないことです。1日のうち、ほんの数分でもページをめくるだけで、世界が違ってみえてくるのが読書の醍醐味。習慣にすれば、社会人としての学びや、自分に対する深い気づきが得られるでしょう。今回は、ページをめくるたびにアタマも心も磨ける、珠玉の2冊をご紹介します。

「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」を読んで、毎日5分の自分磨き

読書で世界の教養を身に着けると世界が変わる!自己啓発になるおすすめ本2冊_1

聞いたことはあるけれど意味がよくわからない。そんな言葉、たくさんありますよね? 私って物事を知らないんだ・・・と落ち込む前に開いて欲しいのが『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』です。

現在の社会事象のベースにもなっている「世界の教養」を、1ページでわかりやすく解説した本書。ニューヨークタイムズベストセラーにも選出されています。曜日によってテーマが違っているのも特徴で、月曜は「歴史」、火曜は「文学」、水曜は「視覚芸術」、木曜は「科学」、金曜は「音楽」、土曜は「哲学」、日曜は「宗教」と、1週間で7つの分野の知識をバランスよく習得することができます。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365(デイヴィッド・S・キダー&ノア・D・オッペンハイム著・文響社)

たとえば、『モナ・リザ』。美術の教科書などで、目にしたことのある人も多いでしょう。フランスのルーブル美術館で実物を鑑賞した人もいるかもしれませんね。この超有名な絵画の基本情報を、本書は改めて教えてくれます。

作者はレオナルド・ダ・ヴィンチ。制作時期は1505年頃。縦77センチ×横53センチの壁掛けカレンダーほどの大きさ。女性肖像画の先駆けとして位置づけられており、「モナ」とはイタリア語で「私のマドンナ」という意、であること。

さらにこの絵画の最大の謎、「モナ・リザは誰なのか」という問いにもいくつかの説を引きながら、簡潔明瞭にナビゲート。レオナルド・ダ・ヴィンチが「自分が女性だったら」と想像して描いた自画像であるとする主張がある一方で、著者らは、レオナルドが「理想の女性」を描いたのだ、と考えているようです。いつまでも解けない謎が、この絵の魅力でもあるようですね。

また、「歴史」の章では、普段何気なく使っている「アルファベット」という文字体系の起源が語られています。アルファベットは紀元前2000年ごろの古代エジプトで、奴隷にした異国の敵兵たちに命令を文書で伝えやすくするためのものであったそう。日本で暮らす私たちには意外と知られていないことかもしれませんね。
さらにニュースなどで今もたびたび耳にする、「ホロコースト」。こうした歴史の暗部について説明しているページもあります。ホロコーストが始められた最初の収容所「ダッハウ」を訪れた米国人はこういったそうです。「ダッハウの本物の地獄と比べれば、ダンテの『地獄篇』など色あせて見えるでしょう」。
こうしたエピソードを読めば、この言葉が持っている歴史的重みを実感できることでしょう。

本書を読み通せば、以前よりもっと深く、世の中で起こっていることが理解できるようになります。ニュースの内容もよくわかり、コミュニケーションをする際の話の種にもなりそう。すらすら読めるので、次のページを開くのが楽しみになること請け合い。毎日少しずつでも読めるので、読書が苦手な方にもオススメです。

「自分に正直になりたい」と思うあなたに、吉本ばななさんからの温かいメッセージ

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外から深い知識を得ることと同じくらい大事なことは、自分の内面と向き合って自立すること。でも、「自分が何をやりたいのかわからない」、「人に合わせるうちに本心がわからなくなってしまった」などと感じている人は意外と多いのでは? 自分をしっかりもって、自分の思い通りに生きていくことは実はとっても難しいことです。

そんな気持ちにやさしく寄り添うのが作家・吉本ばななさんのエッセイ集。自らもそういう違和感を抱えて生きてきた人生を振り返りつつ、

□ どうして自分の気持ちとは「違うこと」をしてしまうのか
□ どうすれば「違うこと」をせずに、本来の自分を生きられるのか

という観点から、しなやかに生きる秘訣をやわらかい文体で綴っています。

「違うこと」をしないこと(吉本ばなな著・角川書店)

たとえば、会社の上司に「ステーキを食べに行こう」と誘われたけれども、自分は「今日は絶対に牛肉を食べたくない」という気持ちがある場合、ばななさんは自分の本心通りに行動するのが最終的には一番自然だといいます。ただ、そのときの答えはイエスかノーの2択ではなく、断るにしても受け入れるにしても、自分のキャラクターに合った色々な手段をとるが良いのだとも。その色々な手段こそが個性であり、それがその人に合っていると「あの人またあんな感じだけど、しょうがないなぁ」と意外と温かく許されてしまうものだというのです。

でも実際は、「世間はきっとこうだから」「みんな、こうしてる!」と周りに気をとられて、自分の思いと違う行動を取ってしまいがち。流されたくなる気持ちをぐっとこらえて、自分らしいやり方を考えて実践していくことにこそ人生の楽しさがあるとばななさんは強調します。

「正しいこと」をしようと思うと、逆に何をしていいかわからなったり、自分自身を見失ったりするかもしれません。しかし、日常の中の一つ一つの瞬間において、自分の本心と「違わないように」行動を選択することが、自分らしい人生をつくっていくのだと本書は伝えているのです。

アタマと心を磨いて、大人の教養と自信を手に入れよう

毎日5分ほどの読書で、世界の教養や知識を体得して視野を広げることができる『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』。また、『「違うこと」をしないこと』を読むと、一瞬一瞬を自分の本心に沿って生きることの素晴らしさを実感します。今回は手に取りやすく読みやすいのに、得られるものが大きく深い本をご紹介しました。時間がないときも諦めず、これらの本を味方にアタマと心を磨き、驚きに満ちた日々をはつらつと過ごしていきましょう。アナタの魅力もきっと高まっていきますよ!

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