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定時で帰宅しやすい仕事や職種とは?

定時で帰宅しやすい仕事や職種とは?

長時間労働が問題視される日本でも、コロナ禍を経た今、働き方が見直されつつあります。そのため、「できれば定時で上がれる仕事に就いて、プライベートを大切にしたい」と考えている方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、定時で帰りやすい仕事の特徴や職種、メリット・デメリットをまとめて紹介します。オンオフ両方を楽しめる仕事を手に入れて、理想的な日常を手に入れましょう。

定時で帰りやすい仕事の特徴

まずは定時で帰りやすい仕事を選ぶために、どんな特徴があるのか、代表的な例を4つ紹介します。

シフト制

まず挙げられるのは、シフト制の仕事です。必要な人員数を基にシフトを組んでいるため、次のシフトの方に引き継ぎさえできれば、「仕事を終えるために残業してから帰る」必要がありません。そのため、定時で上がりやすい仕事といえます。

みなし残業がない

みなし残業といって、基本給の中に固定残業時間が含まれる給与体系や、事業場外労働のみなし労働時間制(事業場以外での仕事が多い職種であるため、労働時間の算定をせず、特定の時間を労働したとみなす労働制度)でない仕事の場合は、定時で帰りやすいといえます。

なぜなら、みなし残業がない場合、1分でも残業すれば残業代が発生するためです。残業させた結果、法定労働時間を超えてしまうと企業側は割増された残業代を支払わなければならなくなるため、定時で帰ってもらおうとする動機が働きやすくなります。

仕事量が決まっている

もともとの仕事量が法定労働時間内に収まるような量で設定されている場合、定時で帰りやすい仕事といえます。繁忙度やイレギュラー対応時間を加味した計算がされている場合は、たとえ今日やろうと思っていた仕事が終わらなくても、週内には巻き返せるなどの余裕が設けられている可能性があるため、定時で上がれる可能性が高いです。

イレギュラー対応が少ない

関わる人が少ない、あるいはルーティンで時間が読みやすくイレギュラー対応が少ない仕事の場合は、定時で上がれる可能性が高い仕事といえます。残業になる原因の多くは、急な変更やそれに伴う必要手続きなどであるため、イレギュラー対応が少ない仕事の場合は定時で帰りやすいといえるでしょう。

定時で帰宅するメリットとデメリット

定時で帰宅しやすい仕事や職種とは?_2

次に、定時で帰宅できるメリットとデメリットについて解説します。

メリット

メリットとしては、下記の4つが挙げられます。

・趣味に時間を使える
定時で帰れる場合、その後に習い事の時間を入れる、社会人サークルで趣味に没頭するなど、趣味に時間を割くことができます。残業が多いとそういった時間が休日しか取れなくなるため、定時で帰宅できれば平日にも趣味を楽しめるメリットを感じられるでしょう。

・家事や育児と両立しやすい
家事や育児などは一定の時間がかかるため、残業と並行することが難しくなる場合もあります。残業が増えれば食器洗い、洗濯、掃除などが滞り、毎日気にかかるけれどやる時間がないというストレスが溜まりやすくなります。きちんと定時に帰れれば、炊事・洗濯・掃除などが滞ることなく快適な毎日を過ごせる可能性が高いです。

やれていないことが気にかかるというタイプの方であれば、家事や育児との両立ができる点を大きなメリットだと感じるのではないでしょうか。

・家族や恋人・友人など大切な人と過ごす時間が増える
「残業ばかりで一緒に過ごせるのは休日だけ」という方の場合、定時で帰れる人に比べ、家族・恋人・友人などと一緒過ごす時間が少なくなる可能性があります。大切な人との時間を捻出できる観点でも、定時で帰れるメリットを大きいと感じる方は多いのではないでしょうか。

・十分な休養がとれる
食事・入浴・睡眠など、本来時間をかけておこないたい日常生活も残業が多くなると、短時間で済ませざるを得ないこともあるでしょう。しかし、定時で帰れる仕事の場合は十分に時間を取れるため、心身を十分に休めて疲れを取り、翌日働く英気を養うことも可能です。

デメリット

反対に、定時で帰るデメリットを2つ紹介します。

・残業代が支給されない
当たり前ですが、定時で帰れる仕事の場合は残業がないため、残業代が支払われません。その点を、デメリットに感じる方もいます。特にこれまで残業が多かった方が、定時で帰りたいと考えて転職をした場合、同様の給与水準を保てるかは確認が必要です。

転職する場合は、残業代を含めた現在の給与と転職後を比較して少なくなっても定時で帰れる方を選ぶのか、それとも残業代を含めた給与で転職できる仕事を探すか、方針を決めておくべきでしょう。

・自分のペースで仕事がしにくい
定時で帰る仕事の場合、定時帰りが基本で残業は許可制となっていることもあります。その場合、残業がある前提での仕事の仕方よりもペースを上げて仕事をしなければなりません。自分のペースで仕事をしたい希望が強い場合は、定時で帰れるけれど仕事が終わらずに評価が下がる可能性もあるため、効率よく働く癖をつけておく必要があるでしょう。

定時で帰宅しやすい職種

これから定時で帰宅できる仕事に転職を考えている方のために、定時で帰宅しやすい職種を紹介します。

販売

販売の仕事は基本シフト制であるため、引き継ぎをすれば定時で帰宅できる職種です。ただ、販売のシフト以降に在庫管理などの業務がある場合などは、残業せずに帰れるかを事前に確認しておく必要があるでしょう。

一般事務

一般事務も企業の業務時間が終われば電話応対などがなくなるため、定時で帰宅できる傾向にあります。しかし、どの職種も企業によって残業の有無は異なるので、一般事務だから必ず定時で帰れるというわけではありません。各企業の勤務状況は、よく確認するようにしてください。

工場の作業員

工場のライン作業もシフト制であることが多く、定時で帰りやすい仕事といえます。しかし、増産や納期に間に合わせるために残業が多い工場もなかにはあるため、その工場の勤務状況をよく確認しておく必要があるでしょう。

定時で帰宅するためのポイント

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それ以外の観点で、定時に帰るためにできることはあるのでしょうか。定時に帰るためのポイントを3つに分けて紹介します。

時間配分を決める

まずは時間配分を決めて、その通りに実行できるようにすることが重要です。「この仕事は10時までに終わらせる」と考えて取り組むのと、決めずに仕事を始めるのとでは終わる時間に大きな差が生まれる可能性があります。

時間を意識していれば「10時に終わらせるためには」と考えるようになり、自然と効率的な業務ができるように成長していきます。

バッファを設けておく

時間配分とも関連しますが、就業時間中に業務を終えられるよう、イレギュラーなことに対応するバッファ(余裕、ゆとり)の時間を設けておくことをおすすめします。イレギュラー対応が少ない場合は問題ありませんが、電話や相談などが多い場合はバッファ時間を設けておくと何があってもその時間で補填でき、定時で帰れる生活をキープできます。

作業の効率化、スキルアップ

スキルアップをする、作業効率化にチャレンジすることも、定時で帰るためには重要です。誰しも経験が貯まれば、今までよりも少ない時間で多くのことができる、あるいは同じ時間でもより大きな成果を出せるようになってきます。

これを意識しなければ、ずっと同じ水準の仕事をし続けてしまう可能性もあるため、定期的に自分の仕事を見直し、効率アップを図るよう心がけましょう。

オンオフ両方を充実させたいなら派遣の仕事がおすすめ!

オン・オフの両方の生活を充実させたい方には、派遣の仕事がおすすめです。残業なしの仕事が多いだけでなく、残業がない契約であれば、残業を断って定時で帰宅できます。

初めて派遣として働き、プライベートと両立できる生活を体験してみると、「ずっとこの働き方をしていきたい」と感じる方もいらっしゃるはずです。

スタッフサービスでは、残業なし、定時で帰れる派遣のお仕事を多数ご紹介しています。定時で帰ってオンもオフも楽しめる生活を手に入れたい方は、ぜひ下記から検索してみてください。
スタッフサービスグループ

まとめ

「定時で上がれる仕事に興味があるけれど、そもそも定時で帰れる職種や仕事の特徴がわからない」
「定時で帰れて、プライベートとバランスがとれる仕事がいい」
「定時で帰れる仕事に就きたいけれど、デメリットにどんなものがあるのか確認しておきたい」

上記のような悩みを持つ方のために、定時で帰れる仕事の特徴や職種、メリット・デメリットを紹介しました。これまで残業が多かった方はその分の残業代がなくなるデメリットはあるものの、趣味・大切な人との時間・休養の時間など、必要な時間を確保できるメリットを大きく感じる方もいらっしゃるはずです。

あなたが理想とする生活を送れるようになるためにも、定時で帰れる仕事を一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
 



<ライタープロフィール>
高下 真美

新卒で人材派遣、人材紹介企業に入社し、人事・総務・営業・コーディネーターに従事。その後株式会社リクルートジョブズ(現・株式会社リクルート)に転職し、営業として8年勤務後、HR系ライターとしてフリーランスへ転身。現在は派遣・人材紹介・人事系メディアでの執筆、企業の採用ホームページの取材・執筆の他、企業の人事・営業コンサルタントとして活動中。