まずはここから!派遣の基礎知識

派遣と直接雇用のメリットの違い

派遣スタッフのメリットとは?

派遣と直接雇用のメリットの違いとはどのようなものがあるのでしょうか? 派遣スタッフのメリットですが、実際に派遣スタッフとして働いている方々が、なぜ派遣を選択したのかという理由を見ていくと、ある程度見えてきます。独立行政法人労働政策研究・研修機構が2010年におこなった「派遣社員のキャリアと働き方に関する調査(派遣社員調査)」によると、派遣社員になった理由として、『好きな勤務地、勤務期間、勤務時間を選べる』、『私生活(家庭、趣味、看護、介護)との両立が図れる』などが上位に挙げられています。たとえば、正社員として働く場合、当然勤務地は会社の所在地になりますし、転勤で勤務場所が変わることも少なくありません。また、勤務期間は無期ではあるものの、勤務時間は残業などで長くなる傾向が見られます。この調査では、初職(学校卒業後初めて就いた職業)についてもアンケートを取っており、調査対象の派遣社員のうち75.5%が、初職の就業形態を正社員であったと回答しています。そして初職を離職した理由の上位は、先ほどの「派遣社員になった理由」と似ており、『労働時間に不満』と『育児、介護など家庭との両立のため』でした。
実際に正社員という雇用形態を経験した人から見ても、派遣スタッフが私生活とお仕事のバランスが取りやすいという点は、大きな魅力といえるのでしょう。

派遣にはあって、直接雇用にはないもの

一方、直接雇用のメリットはどのようなものがあるでしょうか。直接雇用と一口でいっても、正社員、契約社員、パート、アルバイトといったさまざまな雇用形態が含まれます。
これら直接雇用の社員は、雇用主である会社と直接契約をして、その会社の一員となるので、より強くその会社に所属しているという感覚を持つことはできるかもしれません。また、無期雇用契約や長めの雇用契約を結ぶことができれば、雇用の不安についても払拭できるというメリットはあると思います。ただし、派遣にはあって、直接雇用にはないものがあることにも注目しなければなりません。

たとえば、仕事内容が入社前に聞いていたものと異なるといったケースを想定してみましょう。
実際には、こういったギャップは雇用形態を問わず少なからず発生するもので、派遣スタッフに限られた話ではありません。ここで知っておいてほしいことは、派遣スタッフの方には強い味方がいるということです。
派遣スタッフとして入った場合には派遣会社の営業(フォロー)担当という相談相手がいます。親身になって相談に乗ってくれる味方がいることは、派遣ならではのメリットといえます。
派遣会社が派遣スタッフの方をサポートするのは入社前後に限りません。派遣先企業との契約が終了した後についても、次のお仕事探しを担当がフォローしてくれます。直接雇用であれば自ら次のお仕事を探す必要がありますが、派遣スタッフは派遣会社から本人にあったお仕事が紹介されるので、求職活動の大変さを軽減することができます。

仕事へのやりがいを生み出すキャリアアップ研修

パート・アルバイトなどの直接雇用と派遣の違いに、派遣会社が実施する講習などによる研修があります。契約社員などは雇用先の企業で研修がおこなわれているケースもありますが、パート・アルバイトなどを対象にした本格的な研修はあまり実施されていません。特に働いている人のキャリアアップを支援する仕組みは、なかなか整わないのが現状です。
2014年に一般社団法人日本人材派遣協会が、派遣スタッフの方を対象に実施したアンケート調査によれば、派遣会社の能力開発やキャリア形成支援を受けている人の「仕事の内容・やりがい」に対する満足度が、54.0%と過半数を超えました。また、支援のない派遣スタッフと比べて11.8ポイントも高いことがわかりました。
将来を見据えた支援を受けることで、仕事へのモチベーションも上げていくという好循環が、しっかりとした派遣会社であれば期待できるといえるでしょう。

自分にあったお仕事・職場を見つけることが一番

ここまで、派遣と直接雇用のメリットの違いについて見てきましたが、実際、メリットはどちらにもあります。雇用形態にこだわるよりも、自分にあったお仕事や職場を見つけることが大事であり、まだお仕事を決めきれないという方は、興味のあるお仕事には積極的に応募してみるとよいでしょう。そして、自分にあった企業やお仕事とは何かを、自分自身の中で整理していくことをおすすめします。