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  1. 選手兼オーナーという新たな人生 何もできないからこそ人に迷惑をかけていきたい
  • 2017.05.24

  • ワークスタイル
  • インタビュー

選手兼オーナーという新たな人生
何もできないからこそ人に
“迷惑をかけて”いきたい
湘南サンズ | 石田 剛規

湘南サンズ

湘南サンズ運営兼バスケットボール選手(東京エクセレンス) 石田 剛規

『湘南サンズ』は神奈川県の湘南で活動するバスケットボールチームです。3人制バスケットボールの普及を通じて、子どもたちへ夢と希望を伝え、さらに湘南を盛り上げるために活動しています。
今回は、『湘南サンズ』を運営するオーナーであり、プロバスケットボールチーム『東京エクセレンス』の現役選手でもある石田剛規さんに、現役復帰後の選手としての活躍や、チームを立ち上げようと思った経緯、オーナーとして大切にしていることなどについてお話を伺いました。

「ただ楽しくバスケをしたい」という
純粋な気持ち

前回は、バスケットボール選手を目指した理由やプロ入り後の挫折、俳優としての活躍や、競技に復帰したきっかけなどについてお伺いしました。今回は、復帰後から現在に至るまでをお聞かせください。

はい。『千葉ジェッツ』で選手としてプレイすることが決まり身体検査をしたんですが、『アルバルク東京』時代に切れた靭帯が修復していなかったので、「靭帯ないですよ」と医者に言われました。でも、もう一度バスケをするなら、とにかく楽しんでやろうと思っていたので、気にせずに1年間プレイしました。むしろ、靭帯がないので、怪我のしようがないと割り切っていましたね。おかげで大学時代のような、思い切りのいいプレイができていたんじゃないかと思います。

ある意味ふっきれた感じですね。

そうですね。でも1年目を終える頃、なかなかチームが勝てない時に、もう少しチームに貢献したいと思い、パフォーマンスのレベルを上げるために手術をしたんです。ただ、リハビリが長引いてしまって、そうこうしているうちにコーチが変わり、徐々に出場機会が少なくなっていきました。また、『千葉ジェッツ』がbjリーグからNBLに移籍して、より高いレベルへと成長していくなかで、僕自身、代表時代のように自分を追い込んだり、日本一や日本代表になりたいというよりは、「ただ楽しんでバスケがしたい」という思いが強かったんです。

東京エクセレンス時代

目指している方向が違ったわけですね。

はい。そんな時、『東京エクセレンス』というチームが新しく立ち上がることになりました。『東京エクセレンス』は「勝つため」だけではなく、バスケの普及の一躍を担うチームを目指しているという話を聞き、それならばぜひ協力したいと。「勝つために必要だ」とだけ言われていたら、多分移籍しなかったと思います。『東京エクセレンス』に入って今年で4年目です。もちろんプロチームなので勝つことも大切で、チームとしても個人としても勝利や成長を目指しています。その中で、楽しくやらせていただいています。

生きていくための足場(収入源)を増やす

一方、『湘南サンズ』を経営するオーナーとしての顔もお持ちです。『湘南サンズ』を立ち上げたのはいつ頃ですか?

『東京エクセレンス』に移籍して2年目ですね。これまでの経験から、スポーツチームやスポーツ選手が社会の中ですごく弱い立場にあると感じていて、例えば選手だったら怪我をしたらクビになってしまいますし、チームもスポンサーに契約を切られたら運営が立ちいかなくなってしまう。そう考えた時に、自分の“足場”(収入源)を増やしていかないといけないなと感じました。ですので、試合の解説やジュニアの指導などのお仕事を並行してやるようにしたんです。『湘南サンズ』を始めたのは、その足場の一つになればいいなと思ったのがきっかけですね。

確かに、最近は収入源を複数持つような働き方が注目され始めていますからね。

そうですよね。もちろんそれだけではなく、もともとバスケチームを自分で作りたいと思っていたということもあります。最初は5人制バスケのチームを作ろうと考えていたんですが、立ち上げるのに1~2億円ほど必要で、現実的に難しい。その時、ちょうど3人制のバスケが開幕するという話があり、3人制だったら数百万円でチームが作れるというので、挑戦してみようと。

湘南サンズ

5人制と3人制ではどのような違いがあるんですか?

5人制が基本的に室内でやるのに対して、3人制は屋外が多いです。誰でも観戦できるシステムなので、チケットも必要なく、ふらりと立ち寄った人でも見ることができます。また、試合は10分で終わってしまいますし、どちらかが21点取った時点で終了ですので、かなり短い時間で勝負が決まるのも特徴。ファールもあまり取られないため激しいプレイも多いですから、その分体力の消耗も激しい。僕的には5人制よりも3人制のほうが辛いですね。

通りすがりの人でも観戦できるのは大きな魅力ですね。

はい。時間が短い分、番狂わせが起こることがあり、『湘南サンズ』を立ち上げて2年目に大会の最終戦で格上の相手と試合をしたんですが、結果的に勝ってしまい……!その時はかなり盛り上がりましたね。

選手兼オーナー、
“二足のワラジ”はやはり忙しい

『東京エクセレンス』で選手としてプレイしながら、『湘南サンズ』を運営しているということで、かなり忙しい日々を送られていると思いますが、普段はどのような生活をされていますか?

トレーニングをしたり、『東京エクセレンス』の練習や試合に出たり、『湘南サンズ』のスポンサー営業をしたり。試合の解説も続けていますので、かなり忙しいです。

それは大変ですね。プライベートの過ごし方は、昔と今では変わりましたか?

選手だけをしていた時は、読書をしたり、買い物をしたりとリフレッシュのために時間を使っていましたし、俳優をやっていた時は映画を観たり、他の俳優さんに話を聞きに行ったりしていました。でも『湘南サンズ』を始めてからは本当に忙しくて、月に1度は完全OFF日を作ろうと努力しているんですが、まとまった休日はここ数年なかったかもしれません。ですから、今年はなんとか休みを取って、妻と海外旅行に行きたいと思います。

ケニアへ海外旅行

ぜひ連れて行ってあげてくださいね。また、プライベートの趣味のお話になりますが、噂によると石田さんは工場を見るのが好きだとか。

そうなんですよ。特に石油系の工場が大好きで、その空間を全く別の世界だと考えて、どんな人が住んでいるのか、どういったやり取りがされているのかを妄想するのが好きなんです。『千葉ジェッツ』時代も、疲れたら千葉ポートアリーナの周辺にある工場を眺めて癒されていましたね。

人に迷惑をかけなければ大きいことはできない

チームを運営しているなかで、苦労されていることはありますか?

やはり、資金面ですね。これまで企業に就職して仕事をすることがなかったので、営業や企画職に必要なビジネススキルが全くないまま生きてきました。ですので、営業をかけて、スポンサーを集めるのはかなり苦労しています。しかし、選手だけをやっていたらこの苦労は絶対に味わえないことなので、貴重な経験と捉えて日々勉強させてもらっています

何事もポジティブに考えるということですね。オーナーとして大事にしていることはありますか?

僕はオーナーとして何もできていないと思うので、いまは一生懸命にやるしかありません。ただ、人に迷惑をかけることが嫌で、去年までは基本的に一人で全部やらなくてはと考えていました。でもそれではやれることは少ないし、チームも大きくなっていかない。そのことに気づいたので、今年は「他人に迷惑をかける」というのを目標にしています。もちろん迷惑かけっぱなしではなくて、迷惑をかけた分、『湘南サンズ』や僕自身と関わってよかったなと思ってもらえるよう、恩返ししていこうと考えています。

今後オーナーとして、また選手としてやっていくうえでの展望を教えてください。

オーナーとしては、今年から『湘南サンズ』の規模を大きくしようと動いていて、関わってくれる人や企業も徐々に増やしていこうとしています。将来的には5人制のバスケチームの運営にも挑戦していきたいと思っていますので、引き続き活動を続けていきます。選手としては、僕はもう34歳なので、いつ終わってもおかしくない。続けたとしても短い時間でしょう。その時間で自分にできることをしたい。例えば後輩に色々な経験を伝えるとか、プレイを子どもたちに見せて、バスケットボール選手に憧れを持ってもらうとか。あとはファンやまわりの人に、プロとして頑張ってきた姿を最後まで見せられればいいなと思います。

“夢を追った経験”はいつか必ず役に立つ

では最後に、バスケットボール選手を目指している方々に向け、メッセージをお願いします。

今バスケ界ではBリーグが立ち上がり、業界はますます盛り上がっていくでしょう。そのために、僕たちはプロを目指す人たちに、夢や希望を与えられるようなパフォーマンスをしていくつもりです。人生って、思い描いた通りにならないことも多いですよね。ですが、夢や目標に向かって頑張ってきたことが、きっと何かの役に立つと思うので、今は夢を追ってがむしゃらに進んでみてください。

インタビューを終えて

石田さんは怪我を経験し、一度競技から離れたからこそ、自分自身やバスケットボールとじっくり向き合うことができたのだと思います。「バスケを通じて、湘南を元気にし、ゆくゆくは5人制のバスケチームの運営にも挑戦してみたい」と語ってくれた石田さんからは、バスケットボールへの強い愛情と、新しいことに挑戦し続ける強いエネルギーをひしひしと感じました。

「選手人生をあきらめ俳優の道を目指したことも|石田剛規」前編記事を読む

文/日下部貴士(A4studio)

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