派遣の顔合わせでは、どういう服装がいい?

派遣の顔合わせでは、どういう服装がいい?

派遣として働き出す前に、おこなわれることも多い顔合わせ。これから働き出す職場に初めて出向くことになるため、できるだけ好印象を与えたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

顔合わせにどんな服装で行けばいいかわからないと悩んでいる人のために、顔合わせの目的や身だしなみのポイントを紹介します。

職種やTPO(Time(時間)Place(場所)Occasion(場合))に合わせた服装で好印象を与え、気持ちよく勤務を開始しましょう。

顔合わせの目的

派遣の顔合わせでは、どういう服装がいい?_1

派遣先と派遣社員が勤務開始前に顔合わせをする目的は、大きく分けて2つあります。

・  派遣先と派遣社員の面談
派遣先と派遣社員が勤務開始前にお互いの顔を見て会話し、ほぐれた状態で勤務開始ができるようにする目的です。派遣社員から自己紹介や簡単な経歴を伝える機会、説明を受けた後に質問をする時間などもあるため、準備しておきましょう。説明の後、社内を見て回る職場見学を用意している会社も多くあります。 

・  就業条件や就業環境、仕事内容などの確認
派遣社員と派遣先の間で就業条件や就業環境、仕事内容などに齟齬がないかを確認し、スムーズな勤務開始を実現する目的があります 。就業環境は社風や事業所の雰囲気、男女比や人数、年齢層など。就業条件は労働時間や時給、残業の有無など。仕事内容は業務の流れや使うツール、求められるスキルなどが改めて説明されます。

一般的な転職の面接とは目的が異なるため、顔合わせで不採用とはなることは少ないです。しかし、相手に不快感や不安を覚えさせるような服装は控え、社会人にふさわしい身だしなみで臨む必要があります。

顔合わせの参加は必須になっていないこともありますが、多くの方が参加されるため、案内があれば参加することをおすすめします。服装も重要ですが、それだけで好印象は与えられません。自己紹介や仕事に対する意欲などは伝える必要がありますので、準備をしておいてください。

顔合わせの服装

顔合わせの服装は、スーツ・私服どちらでも問題ありません。しかし、初めてお会いするわけですから、スーツやオフィスカジュアルがふさわしいでしょう。

オフィスカジュアルというのはどういった服装か、いまいちイメージできない人のために説明すると、スーツとは異なり、上下が揃っていないジャケットとパンツもしくはスカートスタイルのことです。

生地感によってフォーマルからカジュアルまでさまざまあるりますためので、生地選びで迷う人はスーツの販売店に行き、店員の方からオフィスカジュアルのおすすめを聞くのが最短で失礼のない服装を選べます。その際業種や職種を伝えると、よりTPOに合った物を選んでくれるはずです。

女性の場合はジャケット、インナーはシャツやブラウスとスカート、もしくはパンツでスーツに近しい素材を選ぶと良いでしょう。

男性の場合はいわゆるジャケパンと呼ばれる上下が揃っていないジャケットとYシャツ、パンツをあわせるのがオフィスカジュアルです。男性のオフィスカジュアルにはチノパンのような素材のパンツも用意されていますが、シワにもなりやすいため、シワになりにくいスーツに近しい生地をおすすめします。

服装を選ぶ際は派手な色や柄物は避け、落ち着いたトーンの色とデザインを選びましょう。ジャケット・パンツ・スカートは、色味はブラック・グレー・ネイビー・ベージュなどを選び、シャツは白や水色などシンプルで爽やかな色を選びましょう。

夏以外は基本的に先程説明した服装で問題ありませんが、夏はクールビズスタイルが一般化しています。現在は企業ごとの判断という風にされているため、企業によって大きく基準が異なる点に注意が必要です。

出典:環境省「令和5年度クールビズについて」

クールビズスタイルだと、男性の場合は半袖ポロシャツ、女性はジャケット無しの半袖トップスなどを着ているケースも多いです。先に申し上げた通り、その企業の雰囲気や服装を派遣会社にヒアリングして選ぶようにしてください。

また、手持ちの服で行く場合の注意点として、襟袖周りの汚れやシミ・シワがないかどうかをよく確認しておきましょう。シワやシミ、汚れがあった場合、初対面で清潔感がないと思われてしまうと悪い印象をもたれる可能性があるためです。

スーツかオフィスカジュアルどちらでいくか迷う人は、これまでの顔合わせ時の服装を派遣会社にヒアリングして、オフィスカジュアルでも問題ない場合はオフィスカジュアルを、そうでない場合はスーツを選ぶようにしましょう。

身だしなみのポイント

派遣の顔合わせでは、どういう服装がいい?_3

では、顔合わせのときに服装以外の部分で、身だしなみを整えるポイントを紹介します。

・  髪色、髪型
派手な髪色や髪型は、避けてください。もし現在明るめの髪色の場合は、暗めのトーンに落とし、清潔感のあるヘアスタイルにしておきましょう。顔合わせ前には理髪店や美容院に行き、髪型を整えてもらいましょう。特に男性は、髪の毛が耳にかからないようにしておくことをおすすめします。
髪の長い女性は、結んでスッキリと見せるようにすると清潔感があり、好印象を与えられる可能性があります。

・  バッグ、小物、アクセサリー
バッグや小物類は派手なデザインを避け、ビジネスで問題なく使えるデザインのものを持っていってください。色味は服装と同じく、ブラック、ブラウン、グレー、ネイビーあたりの色合いがおすすめです。
アクセサリーは、結婚指輪以外しないほうが無難です。もしどうしてもつけたい場合は、派遣会社にどの程度は問題ないのかヒアリングしておくと、不安感を取り除けます。

・  メイク、ネイル
メイクは色味を抑え、ナチュラルなメイクを心がけてください。ネイルはしないほうが無難ですが、こちらも派遣会社に確認してみてどの程度が許容範囲かを確認しておくと安心です。

まとめ

派遣社員が派遣先と顔合わせをする際に気になる、顔合わせの目的と服装、身だしなみのマナーについて紹介しました。顔合わせの時期によっては服装に悩む人もいるかもしれませんが、基本はスーツもしくはオフィスカジュアルで問題ありません。

その他アクセサリーやネイル、夏の服装などについては、派遣会社に確認をしておくと安心して顔合わせに臨めるはずです。

ぜひ服装など気になる点はすべて解決し、リラックスした状態で顔合わせに向かい、気持ちよく勤務を開始しましょう。

ライター:高下真美
新卒で人材派遣、人材紹介企業に入社し、人事・総務・営業・コーディネーターに従事。その後株式会社リクルートジョブズ(現・株式会社リクルート)に転職し、営業として8年勤務後、HR系ライターとしてフリーランスへ転身。現在は派遣・人材紹介・人事系メディアでの執筆、企業の採用ホームページの取材・執筆の他、企業の人事・営業コンサルタントとして活動中。

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