年代・ライフステージ別、派遣の働き方

子育てママの派遣

時代はママたちの活躍を求めている?

厚生労働省の発表した「両立支援に係る諸問題に関する総合的調査研究アンケート調査報告概要」(平成20年)によると、「結婚」を理由に退職した女性は33.2%、「第一子の妊娠」を理由に退職した女性は34.0%にのぼります。結婚や出産を機にお仕事を辞めたものの、またお仕事をしたいという女性も少なくないのではないでしょうか。とはいえ新しい環境に身を置くことは不安がつきものです。ブランクがあったり、家事や育児との両立をしなくてはいけなかったりするなら、なおさらです。
一方、家事や買い物、育児、ボランティアなどといった無償労働は、金額に換算すると国内総生産の約3割となる130兆円を超えるという内閣府の推計があります。その8割が女性であるため、女性の社会復帰は「産業が振興して経済成長につながるのではないか」と期待されています。労働環境を改善することで、働くことに前向きな女性たちに活躍してもらおうと、国が企業へ働きかけをしており、さまざまな取り組みをはじめる企業もでてきています

派遣だからこそ見つけやすい、育児とお仕事を両立した働き方

まず子育てママが働くときに大きな壁になるのが、勤務時間ではないでしょうか。厚生労働省の同調査でも、出産後にお仕事を続けたかったのに続けられなかった理由の第1位は「勤務時間があいそうもなかった(あわなかった)」で、正社員で65.4%、非正規社員で48.6%を占めています。家事や育児をする時間を確保するためには、子どもが保育園や学校に行っている間といった短時間での勤務で、突発的な残業のある職場は敬遠しがちになるでしょう。満3歳になる前の子どもを育てている労働者に対しては育児・介護休業法によって短時間勤務制度が定められていますが、職場や職種によっては利用するのが難しいということもあります。短時間勤務制度を利用する正社員の32.5%が「実際に、決めた時間に帰れないこと」を不満点として挙げています。そういった場合、以前なら主にパートやアルバイトという選択肢に限られていました。ですが最近では、企業側の「人手が足りない忙しい時間帯だけ来てほしい」といったニーズもあり、デスクワークの派遣でも、勤務の日数や時間に多様性がでてきています。たとえば「週3日以内」「土日休み」「日勤のみ」といった項目をあげてお仕事を探せるようになっています。また、保育園などへの送迎を考えると、通勤時間が長いお仕事は難しいということもあります。派遣ではエントリー時にエリアや時間の希望を明確にすることもできるので、自分にあったお仕事を見つけることができます。
男性の育児参加が進んできたとはいえ、子どもがいる男性ほど長時間労働をする傾向があり、子どもが急に病気になったときや学校行事のときなど、女性の側が職場に相談しなければならない機会が多いのが現実です。派遣スタッフの場合、勤務先への相談時に派遣会社のサポートがあるのも心強い点ではないでしょうか

まずは希望条件を伝えて相談を

では、派遣スタッフとして働くにあたり求められるスキルとはどのようなものでしょうか。経理や語学力といった専門知識があれば、即戦力として大きな強みになりますが、だれもがそうではありません。ですが派遣では、特別に高いスキルがなくても、簡単なOA操作ができれば事務職のお仕事が見つかるケースも多くあります。またハローワークの職業訓練には、短期のビジネススキルの講座などがあるので、それをチェックしてみるのもいいでしょう。
「特別なスキルがないので自信がない」という場合にも、自分で判断してしまうのではなく、派遣会社に相談してみるのも1つの方法です。
エリアや時間などの条件が優先される場合、職業や業界などの条件については多少のゆとりを持たせることで、自分にあったお仕事が見つかる可能性が広がります。 派遣スタッフなら、子どもが小さい時は短時間だけの勤務で、子どもが大きくなったら紹介予定派遣で正社員を目指すというように、ライフステージにあわせて働き方を変えていくこともできます。お仕事と家庭の両立は大変ですが、収入に加えて、社会とさまざまな関わりをもつことで刺激を受け、育児や家事にも新鮮な気持ちでのぞめるメリットもあります。ワークライフバランス(お仕事と生活の調和)の取れたと働き方を見つければ、同じ職場で同じ境遇の人も見つかるかもしれません。そんな時にはお互いに助けあう雰囲気を作ることができ、お仕事も育児もより楽しくなる道が開けそうです。気軽な気持ちで、まずは情報収集からはじめてみてはいかがでしょう。