まずはここから!派遣の基礎知識

派遣で働くデメリットって?

メリットを活かすためにデメリットを知っておこう

何事にもメリットとデメリットはつきもの。実はメリット・デメリットは表裏一体で、個人の考え方や受け取り方によっても違って見えるものです。まず大切なのは、自分にとってのメリット・デメリットは何かということを充分に理解しておくことです。そしてデメリットを知った上で、上手にメリットを活かしながら働いていくことが重要です。
それでは派遣で働く上でのメリットとデメリットとして、いったいどんなことが挙げられるのでしょうか?
今回は、派遣という働き方について、デメリットが多いのではないかと心配されている方のために、一般的にデメリットのように見られているいくつかの事柄について、別の側面をご紹介したいと思います。

派遣スタッフの雇用は不安定!?

企業の業績が悪化したときに、派遣スタッフがコストカットの対象となってしまうなど、派遣スタッフは雇用の安定性が低いというデメリットが挙げられることがあります。
確かに派遣の契約は3ヶ月更新や半年更新など、契約期間が限られています。そういったところから、一見すると安定性が低いように感じるかもしれません。しかし派遣会社にエントリーしていて、長期的に派遣就業を希望している方の多くは、たとえ勤務先が変わったとしても、継続的な就業を実現しています。今ニーズのある業界に、働く人が流れていく。派遣スタッフの方もそうして、必要とされる会社に就業の場を移していく。派遣会社は社会から求められている役割のひとつとして、成長市場、成長企業への労働力の移動を円滑に進められるよう活動しています。
これからの時代は正社員だからといって一生安泰という時代ではありません。自分自身で働く環境や期間を選ぶことができる派遣という働き方は、むしろ時代のニーズにもあう、積極的で前向きな選択肢となってきています。

スキルアップで社内評価が上がらないのはデメリット?

平成17年に厚生労働省が実施した「労働者需給制度についてのアンケート」によれば、派遣労働者が感じるデメリットの上位に「技能が向上しても評価が上がらない」という項目があります。このような不満は終身雇用制など、正社員が転職しないでひとつの会社で働く場合にこそ重大な意味を持ちます。外に目が向いている労働者なら、技能が向上して社内評価が上がらない場合、社外での評価を求めて転職するという働き方もあるからです。
実際、雇用流動性の高いIT企業では、自身のスキルが市場価値を決める要因となっており、よりやりがいのある仕事や自分を評価してくれる企業を求めて転職すること自体、珍しくはありません。
グローバル化によって海外に進出する企業が増えていくなかで、人材が企業間を自由に行き来する雇用の流動化という流れは、今後も強まっていくと予想されます。キャリアコンサルタントを10万人規模で養成する厚生労働省の政策も、雇用の流動化を見据えたものだとのいわれています。
自らスキルアップを図り、評価される場に移るというシンプルな行動と意識は、日本でも将来的に必要なものでしょう。その意味では必ずしも社内評価だけにこだわる必要のない派遣スタッフにとって、社内で評価が上がらないことは、それほど大きなデメリットではないといえるかもしれません。

派遣スタッフの強い味方!

最後に業務範囲についてはどうでしょうか? 派遣先企業にもよると思いますが、アルバイトやパートスタッフよりも専門的な技術を求められることもある一方で、正社員と同様の責任を負うようなことはなかったり、比較的単純なお仕事だけを任されるケースもあったり…、というのが派遣です。お仕事を通じて自分を成長させたい!という強い意欲があるような方にとっては、物足りなく感じてしまうこともあるかもしれませんし、逆に責任が重く難易度の高いお仕事を任されてプレッシャーを感じてしまう、ということも場合によってはあるかもしれません。
こういった就業開始前後のイメージのギャップがデメリットとして挙げられるケースもあります。しかし実際には、このギャップは雇用形態を問わず発生するものです。ここで知っておいてほしいことは、派遣スタッフの方には強い味方がいるということ。
通常、正社員やアルバイト、パートスタッフとして入社した場合にはなかなか相談できる相手がいません。一方、派遣スタッフとして入った場合には派遣会社の担当者という相談相手がいます。親身になって相談に乗ってくれる味方がいることは派遣ならではのメリットといえます。

いかがでしたでしょうか。デメリットに見えていたことは、実は誤解であったり、本当はメリットといえることだったり。新たな発見もあったのではないでしょうか。先入観にとらわれることなく、自分らしい働き方を選択することが大切です。